院長あいさつ

理事長・院長 倉石 和明

「やすらぎ」「きずな」「希望」のある開かれた良質な医療をめざして

 当院は、昭和37年11月に開設以来、60有余年にわたり精神医療、高齢者医療、予防医療を柱として地域住民の皆様のニーズに応えられる病院を目指し邁進してきましたが、最近では長野県から令和4年1月に「DPAT(災害派遣精神医療チーム)」、令和4年4月に「認知症疾患医療センター」、令和5年6月には「アルコール依存症専門医療機関」に指定されるなど専門性に特化した精神科における地域での中核病院として、児童から認知症・身体合併症を有する高齢者まできめ細かにあらゆる疾患・状態に速やかに対応する機能を担っています。

 そしてこの度、かねてより行われていました第一期工事が終わり、令和7年2月より新病棟の運用を開始いたしました。3.0テスラのMRIやSPECTなどの高度医療機器を新たに導入するとともに、精神科救急病棟(ストレスケアユニット含む)、認知症治療病棟、児童思春期病棟、身体合併症病棟、精神療養病棟などに病棟を機能分化させ、個室を多く取り入れたゆっくりと安心して療養ができる環境にて、更に高度かつ良質な医療を提供できる体制を整えました。また、専用の入口から独立した空間で人間ドック・健康診断を受けられる県下最大級の健診センターも併設されております。脳ドック・乳がん検診をはじめ多数のオプションを追加でき、落ち着いた雰囲気に統一され、皆様の日頃の心と身体の疲れを癒す空間で早期発見・早期対応に努めますので、是非ともご利用ください。

 今後は、既存の病棟を改修する第二期・第三期工事を引き続き行う予定であり、精神療養病棟、回復期リハビリテーション病棟や総合リハビリ施設を更に設置して、リハビリテーション医療の地域の拠点施設を目指すとともに、120床の精神科病棟を介護医療院に転換させる改修工事を行います。そして、在宅医療を更なる柱として強化するための訪問診療・訪問看護も積極的に行えるよう整備していく予定です。

 いずれにいたしましても、地域の皆さまが安心して生活ができるように医療・介護・福祉において切れ目なく包括してケア出来る体制を整備していく所存でありますので、引き続きご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

令和7年2月
栗田病院 院長
倉石 和明